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ちょっと前の話になります。
同級生で友人でもあった
エステ経営者、結愛さん(仮名)と
ばったり出会った。
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やつれた経営者
すっかりやつれた様子で
とても「元気かい?」と
聞ける様子ではなかった。
結愛さんが月並みの挨拶の後、一言
「もう今月で(エステ)やめようと思う。
もう売れる自信もないし
おーちゃんはどう思う?」
一応個人事業者を支援してる関係上
ビジネスライクに相談に乗ってみた。
彼女が言うには
・競合店が増え価格競争に巻き込まれた。
・客足が少なくなりクーポンを発行したが売れない。
・そこであのHPBTに依頼したが経費がたかいうえ
クーポン目当てのお客様ばかりでリピートが少ない。
・あわててSNSなどで発信したがさっぱり反応がない。
ということだった。
少し時間ちょうだいって断って
USP
を考えてみた。
彼女のUSP
学生時代彼女は明るくみんなを元気づけ
太陽のような存在だった。
面倒見もよかったし
何より優しかった。
想像に難くなく男性にもモテた。
そこで彼女に提案
「エステって言うと女性専用に見えるけど
男性にエステを売ってみたらどうだろう?」
当然彼女は驚いたが
「それはどんな方法で売るの?」
と聞き返してきた。
そこで僕が考えた戦略を話した。
エステじゃなく心を売る
・当然男性を施術するのではなく広告塔になってもらう。
・その男性に妻、母、妹、姉などがいればそこがターゲット
・その家族のプレゼントとして特別エステ券を買って頂く
・誕生日、結婚記念日、母の日などに設定する
とまぁ、
そこまでは誰でも考えつくこと
ここから感動の嵐が
その女性家族が施術している間に
男性から予めもらっておいた
「感謝のお手紙」を読んで頂く。
ここで号泣
というシナリオだ。
逆転劇
最初は戸惑ったがこれが
思いの外うまく言った。
リピーターも増え
客足も安定したのだ。
そのリピーターというのが
女性だけでなく
最初に広告塔になって頂いた男性も
リピートした。
その上友人知人会社の同僚まで
宣伝してくれたのだった。
恥ずかしいウラ話とネタの発想
実を言うとその話にはウラがある。
彼女のことで悩んでいたときに
同級生のタダシに会った。
「お前こないだ、結愛と歩いてたろ
もう焼けるなぁ」
ボク「そんなんじゃないよ
やつれていたので相談に乗ったんだよ」
と訳を話したあと、二人で飲みに行った。
そこでタダシが言ったことがヒントになった。
それが
「もうすぐ結婚記念日だけど
何をあげたらいいか?悩んでる」
というものだった。
そこまで聞けばあとの展開は
想像つきますよね。
そこで彼女に提案したって
わけなんです。
これも一つのインサイトかもしれません。
内緒にしてね
彼女だけに提案していたので
「誰にも教えないでね」
と言われていたが
もう彼女も十分儲けたし
時間的には時効だろうと
断って投稿しました。

大田 裕
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