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商品やサービスってメリットがあれば
必ずデメリットもあります。
そんなデメリットも字調査次第で
見えなかったインサイトが見えてくる!
お墓の隣の新築
僕は不動産業に従事していた時代があり
主に中古住宅を扱っていました。
それは商品が決まってから売る!
というシナリオをたどります。
大体が借金や転勤でせっかく買った家を
手放してしまうのです。
だから毎回その販売する家のメリットを
探さねば売れませんでした。
そんなときにせっかく新築したのに
その家の隣が大きなお墓で
怖くなったご夫婦が売りたいと
会社に来ました。
必ず売らなきゃ
その夫婦は後悔の念で
離婚の危機にさらされていました。
僕ら営業チームは
一生懸命販売プランを練りました。
新築で未入居だから売れるだろうと
たかをくくっていたのですが・・・
しかし3ヶ月経っても売れませんでした。
焦る僕らと
ますます中が悪くなるご夫婦
見えてきたもの
普通の人は
・どんなに新築できれいでも
・その地域で探している人でも
・価格が安くても
やはり大きなお墓のそばで人里離れた
住宅は見向きもしないんだ。
という現実を叩きつけられました。
しかし
見えないモノ
そこで僕は墓のそばなら
住職がいいだろうと当てずっぽで
お寺を訪問販売して観たんです。
そしたら
お坊さんは買いませんでしたが
意外なヒントを頂いたのです。
逆転のターゲット
お坊さんが指さした
お墓団地のそばに
住んでいる方がいました。
その方たちを
一軒、ずつ訪ねたら
わかったんです。
他の方たちには
デメリットも
この方達には必要な
インサイトだったんです。
結果的に
その家は
ターゲットを変えた途端
人気物件となり2人の方の入札になり
猪蹄していた金額より高く売ることができました。
そのターゲット二人とは
その二人のターゲットに必要な条件を
お墓のそばの物件は兼ね備えていたのです。
大きなヒントは「音」にありました。
必要な条件
・人里離れていること
・大きな音を出しても迷惑にならないこと
・夜中まで音を出しても苦情が来ないこと
などでした。
その二人とは
歯科技工士さんと
犬の調教師です。
どちらも色んな理由で
住宅地では仕事がしづらく
引っ越しを繰り返していました。
物件紹介し
すぐに買付依頼が入りました。
当然買えたのは一方ですが
もう一方より購入調査依頼も頂いたんです。
調査をし、
真の物件の価値を把握し
お客様の
を発掘することの
大切さを学びました。

大田 裕
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